Journal

Our thought, our passion.

2024年 林社中 初釜 Hatsugama in Kyoto

2024年1月某日 例年の通り、林先生宅で初釜を1月21日に無事執り行うことができました。皆様が席入り後、長板初炭手前-お食事-濃茶点前-薄茶点前で、私は濃茶点前をさせていただきました。お薄は皆で順番に点てました。 As usual, we successfully held the annual first tea ceremony of the year at Hayashi sensei’s home on January 21. After everyone took their seats, there was the […]

 大阪の先生宅でお稽古 Tea Lesson in Osaka

2024年1月某日 私の日本のお茶の先生、林先生の大親友の先生のところにお邪魔させていただきました。 おばあ様、お母さまとお茶の先生をなさり、引き継がれた数々のお道具は見事なものばかりで目の保養をさせていただいてます。 天目茶碗の数々、大宗匠のお手のお軸、香合 等々。 『黄龍明珠を吐く』(こうりゅうめいじゅをはく)とお家元の手で書かれたお扇子。聖人君主は常に穢れの無い透明な真実を語っている、教えてくれているという意味だそうです。 I had a tea lesson at the home of my new tea ceremony teacher in Osaka, a close friend of my long time teacher, Hayashi […]

初炭点前 Shozumi demae

2023年11月第二週 11月最後のお稽古は初炭手前でした 炭手前の稽古は普段、なかなかできません。 私達の使用している炉は電熱の置き炉なので、炭手前に関しては色々工夫しながらお稽古してます。 羽箒(はぼうき)で初掃き、中掃き、後掃きの所作。灰器から灰匙で灰を掬って灰をまく。 炭にもそれぞれ名前がついているので名称を覚えながら。 後炭は炭の燃え具合で臨機応変に炭をいれますが、初炭ではそれぞれの炭を置く場所が定められています。 普段の生活では炭を身近に見られない昨今、好奇心をくすぐるお手前です。 The last practice in Nobember was the shozumi demae (first of two procedures to add charcoal to the fire.) This practice is […]

東北旅行 Trip to Tohoku

2023年11月末 11月末から6日間の東北旅行をしてきました。 仙台青葉城-松島海岸-平泉中尊寺金色堂-郡山-猪苗代湖-会津若松鶴ヶ城の行程でした。 この旅行の一つの目的は毎年日本祭に参加されている和菓子職人の神山さん、書道家千葉清藍さんのお二人に郡山でお会いすることでした。 お二人の地元での充実したご活躍ぶりを見聞きすることができました!   I went on a six-day trip to Tohoku at the end of November. The itinerary included Sendai Aoba Castle, Matsushima Coast, Hiraizumi Chuson-ji Konjiki-do, […]

平花月之式 Hirakagetsu No Shiki

  2023年10月 日本祭のための練習や準備で花月のお稽古がしばらくできていませんでしたので、復習のために2か月ぶりに平花月のお稽古をしました。 覚えている部分とすっかり忘れているところとありましたが、前回と比べて、皆花月を楽しむことができたようです。 ただ、花月の式を一回することを一騎ということから見ても、この点前は楽しむというよりは常にほかの動きに集中して、それぞれの役割を正しく行う修行ととらえ始終緊張感をもって行う式なのです。 Due to preparations and practice for a Japanese festival, I haven’t had the opportunity to practice kagetsu for a while. So, after a break of […]

今年最後の茶会@長野庵 Last Chakai this year

2023年11月4日 11月4日に紅葉の美しい長野庵での今年最後の茶会を開きました。 お床は福島の清藍さんから拝領の『一期一会』の色紙、花は少し早くつぼみをつけた生徒さんのお庭の椿。 お菓子は生徒さんと一緒に作った猪子餅。シナモンの風味が、ここアメリカの人達に大好評でした。 お天気にも恵まれ、来られたお客様は皆さん、満ち足りたお顔で長野庵を後にされました. On November 4th, we held the final tea gathering of the year at the beautiful Nagano-an, surrounded by autumn foliage. The scroll featured a piece […]

2023年炉開き Robiraki (First Lighting of the Hearth)

2023年11月1日 炉開きは亥の月新暦11月の最初の亥の日(今年は11月1日)に風炉から炉に変えて、その年に摘まれた新茶をいただく、お茶の世界でのお正月といわれているおめでたい行事です。 私のお教室では私が京都の先生にしていただいたように、毎年お善哉を炊いて、お稽古の前に皆さんに振舞っています。 床の間には今の季節にあった『紅葉舞秋風』のお軸をかけました。紫野大仙院桃林和尚の書です。お花は残菊。 お菓子は、生徒さんにも手伝ってもらって亥の子餅を作りました。 半年ぶりの炉のお稽古ですので、今日は薄茶炉点前の中でお道具の位置、炉での居前・客付など基本的な位置、所作を復習、確認しました。 Robiraki is a joyous event in the world of tea, often referred to as the New Year of tea. It takes place on the […]

四ヶ伝 和巾点 Shikaden Wakindate

2023年10月   準備は染付・塗蓋水指の前に、お和巾の上に乗せた仕覆に入った中次茶入を置きます。黒楽茶碗の中に茶巾、茶筅、中節の茶杓を仕込みます。 お和布は先代好みの和布、名物古布の古帛紗です。 この点前では和布の扱い方を学びます。決まった手順で和布を取り上げるのですが、右手の小指をお和布の下に入れほかの指で中次を持つしぐさは、本当に美しいです。 In preparation, we readied the indigo-dyed water container with a lacquered lid and placed the Nakatsuji Chaire (tea container) in a Shifuku, a small silk […]

月例茶会 @長野庵⇒純心庵 

2023年10月14日   夏の暑さが厳しい間は長野庵でのお茶会はお休みなのですが、10月14日久しぶりに長野庵でのお茶会を予定していました。 午前中はワシントン大学医学部の生徒さんたち15名の参加が予定されていて、午後からも2枠の茶席を催す予定で、秋らしい練り切り『月うさぎ』を作って準備万端でおりましたところ、一日中強風、低温との早朝の天気予報! 急遽、我が家の純心庵に場所を変更して屋内で開催しました。 幸いに全員に連絡が付き、予定通りにゲストをお迎えして無事に成功裏にお茶会を催すことができました。 若い人たちの熱気の中で冷たい風の吹く屋外の茶室とは一変して、暖かいお茶会となりました。 While the summer heat was intense, we took a break from hosting tea parties at Nagano-an. However, we had planned a tea party […]

お茶会@International Institute St.Louis 

2023年10月 10月8日、IISTLのリーダーとして長年尽力され、2~3年前に引退されたMrs.Anna Crosslinの功績を讃えるという趣旨で彼女とそのご友人のためにお茶会をしてほしいという依頼を受けました。 日本人のお母様、アメリカ人のお父様の子供としてお生まれになったAnna さんはお父様が早逝されたのち、異国の地で子供たちを育てられたお母様のご苦労を目の当たりにされ、移民の人たちのために力を注ぎたいという思いで、IISTLの活動に携わってこられ、たくさんの方々との出会いがおありだったと思います。そこでテーマ『一期一会』にして、そのお軸をかけました。 Annaさんのお母さまのご実家の家紋が梅鉢紋で、梅の花がお好きとのことでしたので、秋真っただ中でしたが、あえて、お茶席は春一色にしました。梅の水指、梅の棗、梅の茶碗でお茶をお点てし、お菓子は梅の練り切り、私たち亭主側は皆、ピンクの着物を着て、一人一人が梅の花になったつもりで、Anna さん、そしてAnnaさんのお客様をおもてなししました。 Annaさんとご友人に日本の茶道のおもてなしの心を少しでも理解していただけたのでは?と思っています。       I received a request to host a tea ceremony in honor of Mrs. Anna Crosslin, who served as a […]