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6月のお菓子 「宗旦」風むくげ Nerikiri of June ” sotan” 

    今月​のお菓子は、『宗旦』です。 裏千家三代の宗旦宗匠は白い一重の花に底紅の木槿(むくげ)を好まれたとのことで、今もこの花は「宗旦むくげ」と呼ばれています。本当は、白い花びらなのですが、中餡が白で白が重なってしまうので、少しアレンジして薄紅色の花びらにしたので、こちらは「宗旦風むくげ」です。400年近くも前に、宗旦はこのむくげを床間にかざってお茶を点てていたのかと想像すると、ちょっと遠い歴史の存在だった人が少し近くなったような気がします。 This month’s confection is “Sōtan.”It is said that Sōtan, the third-generation head of the Urasenke tea school, was fond of the white single-petaled hibiscus flower (mukuge) […]

風炉 初炭手前 Furo Shozumi demae

    5月まで一か月伸ばして炉点前のお稽古していましたので、一か月遅れで6月に入り風炉を設えました。 床の間には『一期一会』の色紙、お花は鶴首花入れに庭の白いあじさいを活けました。 炭はお稽古用に用意してあるものを使用して実際に燃やさずにお稽古しました。 炭手前に使うお道具の名称、それぞれの炭の名称を覚え、炭の置き方、羽箒を使っての初掃き、中掃き、後掃きや『月型を切る』などの所作をお稽古しました。難しい言葉に四苦八苦です。 炭手前の後は丸卓を使って、薄茶風炉点前のお稽古でお薄をいただきました。 We extended the practice period by one month until May to continue training before the ro (brazier) season, so we set up the […]

四ケ伝 『唐物』『台天目』『盆点』『和巾点』炉点前 Shikaden Ro Practice

5月からは風炉の時期ですが、炉の期間、私が日本滞在が長くなるため、炉点前のお稽古が十分にできませんでした。 したがって、今年は4月に続き、5月まで一か月延長して炉点前のお稽古、主に週替りで四ケ伝をおけいこしました。 小習いで基本の点前を習得し、四ケ伝で道具により帛紗捌き、浄め方、茶筅通しなどが変わってくることを学び、お稽古の積み重ねが如何に大切かを生徒さんたちと実感しています。   Although May marks the beginning of the furo (portable brazier) season, due to my extended stay in Japan during the ro (sunken hearth) season, we were […]

5月のお菓子「岩根ツツジ」

5月のお菓子はきんとんにしました。 きんとんふるいの持ち合わせが無いので、網目の粗そうな料理用ざるを使用して。。。 新緑の緑の藪の中に咲くピンクの躑躅。 5月の長野庵での茶会は雨漏りの為、キャンセルになりましたので、我が家の純心庵で2枠だけ設けて行いました。 きんとんのお菓子、大好評でした。 For the May sweets, I chose kinton (a type of traditional Japanese confection). Since I didn’t have a proper kinton sieve, I used a coarse-meshed […]

鶯点て (うぐいすだて)Uguisu date

  2025 年4月 3月に日本の先生から教えていただいた鶯点てをお稽古しました。 このお点前は、ちょうど鶯の初音が聞かれる季節、13代圓能斎宗匠がお客様を小間でのお茶会にお招きしたところ、お正客が下座床の前に座られたため、咄嗟に後ろ姿を見せてしまう本勝手の点前を正客に向いてお点前ができるように逆勝手の点前に変更した際のお点前です。これを14代淡々斎宗匠が完成させたそうです。 水指の上に鶯にたたんだ袱紗を置いて、本勝手に置いた水指を逆勝手に持って回る際に、あたかも水指の上の鶯が飛んでいるようです。 私達は圓能斎宗匠の気働きを学ぶとともに、お茶室の中に春先の鶯が飛んできたような季節感、風情を楽しむことが出来ます。これもお茶を学ぶ醍醐味と感動しました。 In March, we practiced the Uguisudate tea procedure. This particular tea procedure is associated with the season when the first calls of the […]

皆具のお披露目 Kaigu

2025 年 4月   私がセントルイスに戻る前に、伏見の林先生の元へしばらくお会いできない旨のご挨拶に伺いました。 先生はコロナの終焉以降、お茶のお稽古場を閉じられています。。。 その際に、以前から皆具の作製をセントルイスの陶芸家に依頼しているけれど、未だに納品してもらえないという話題になりましたら、先生がお持ちの皆具一式を持たせてくださいました。 道中割れないように、丁寧に梱包しなおしてセントルイスまで運んできました。 その皆具のお披露目の長板薄茶炉点前のおけいこでした。   Before returning to St. Louis, I visited Hayashi senses in Fushimi to say goodbye, as I wouldn’t be able to […]

月例茶会@純心庵 4月 Chakai at Junshin-an

2025年4 月   日本滞在中はしばらくブログを掲載できずにいましたが、また再開です。   桜の美しい季節の4月5日のお茶会をゲストの方々もとても楽しみにしてくださっていました。 ところが前々日から降り続いていた雨が止まず、水屋が野外の長野庵でのお茶会は不可能なため、我が家の純心庵に場所を変更しました。 植物園内の長野庵でのお茶会を楽しみにしていてくださったゲストの方々のキャンセルが相次ぎ、少人数でのお茶会となりましたが、手製の桜餅とお抹茶をこじんまりと楽しみました。   I wasn’t able to update my blog while I was in Japan, but now I’m back to posting again. Our tea […]

冬の自主練

  2025年2月 毎年、先生が日本に帰国される冬の間、門下生同士集まって自主練をしているのですが、今年はインフルエンザや風邪が流行したり、天候が悪かったりとなかなか進みません。先週に引き続き、今週もセントルイスは雪が降りました。さて今年は去年までとは場所を変えて、別のお宅でのお稽古でしたが、アメリカのベッドルームも畳を入れると不思議と和室感がでて、そこに炉が入るとまるで日本にいるようです。この日も、外には凍った雪が残っていましたが、部屋の中ではお湯で温まった柄杓から湯気が煙のように上がって、ホッと温まるひとときとなりました。お菓子は外郎、福梅と茜がさねをいただきました。 Every year, during the winter when our teacher returns to Japan, the students gather to practice on their own. However, this year, due to the flu and […]

嬉しいお知らせ Good News

    私がアメリカの自宅で15年前にお茶を教え始めた時からの男性生徒さんと2年前からお稽古に来られるようになった女性が、この度結婚されました! 私の子供と同年代の彼に人生を共に出来る良き伴侶ができますようにと、この15年間いつもいつも念じていたところ、本当に素敵な日本女性と巡り合えることが出来ました。二人の愛を育んできた場所の一つが私のお教室であったことがうれしくてたまりません。 私が日本へ発つ前の日曜日、お茶の仲間たちとささやかなお祝いのパーティを開きました。 お茶で培った思いやりの心を以って、末永くお幸せに! A male student, who has been studying tea with me since I started teaching at my home in the U.S. 15 years ago, and […]

流し点て Nagashi date

2024年10月   10月第2週のお稽古は流し点をしました。 このお点前は風炉点前なのですが、炉点前のようにお客様の方に斜めに向いてお点前をします。 これは少人数で亭主とお客様と和気あいあいとお話をしながらお茶を楽しむときにするお点前です。 水指を貴人畳の左前隅に据えるので、通常の風炉の位置から10目ほど貴人畳に近くなります。 それに伴い、お茶碗、棗などお道具を置く位置が変わります。 このお点前では亭主にお自服をお薦めするのがよいとおもいます。   In the second week of October, we practiced the Nagashi-date. This procedure is a furo (summer hearth) style, but like the […]