台天目 風炉 Daitenmoku Furo

花は桔梗とつるバラの枝を、新風体でいけてみました。お菓子は源吉兆庵の『清水かげ』、白い求肥が粒あんに包まれていて甘さ控えめの上品な御菓子です。

Today I arranged the bellflower and climbing roses in Shimputai, one of the Ikenobo School styles. Sweet was Kiyomizukage, an elegant sweet bean jelly with rice cake inside, by Minamoto Kiccho-an, Kyoto.

準備は曲げ水指の右前に仕覆に入った和物茶入れ、象牙の茶杓を載せた天目茶碗を天目台の上に載せ、茶入れと置き合わせます。

柄杓、竹の蓋置を仕込んだ建水をひざ横に置いて行の手をついて襖を開けて、お点前が始まります。

台天目で注意すべき点は、天目茶碗を扱う時は右手から持って両手扱い。お台は左手から持ちます。

象牙の茶杓の浄め方は盆点と同様。

お台を浄めるためにお湯と茶筅の入った天目茶碗は、茶筅通しをする前に火窓の前に置いておきます。

お台を浄める時は袱紗は真にたたみ、ほおづきを手前、向こう、次に台を手前、向こうと拭きます。

台を浄めた後、天目茶碗を左手の上に載せて、3回上げの茶筅通しをします。

象牙の茶杓で抹茶をさばいた後は、ちょうど添えた左手薬指先を天目茶碗の内側で軽く打つ感じで茶を払います。

点てたお茶は天目台ごと左向こう右手前と180度回転させ、釻付きの位置に出します。

客は天目台を縁外に置いたまま、古帛紗を取り出して古帛紗の上で茶碗をまわし古帛紗ごとお茶碗をもっていただきます。

拝見を請われたら、茶入れを膝前に置いた後、天目台を水指正面に移動させます。

台天目のお稽古の後、お薄を一服いただきました。お茶碗は奈良絵のお茶碗です。当時の人々や家などが描かれている伝統的な図柄です。家の中に人がいる方が、価値が高い柄なのだそうです。

After daitenmoku, we enjoyed usucha( thin tea) in a bowl that had a picture called Nara-E (Nara drawing). This traditional way of drawing depicts people, palaces, and landscapes. I heard that if the drawing has a person inside the palace, the bowl is more valuable.