茶名披露のお茶事 Announcement of new tea name Ochaji
2025年10月 10月初め、今年新たに紋許を拝受された三名が、社中の皆さんに茶名を披露するお茶事を催しました。当日はお天気にも恵まれ、十七名の生徒さんがご参加くださいました。 まず居間にて桜茶を召し上がっていただき、続いて三名より、これまでご指導くださった先生や社中の皆さんへ、感謝と御礼のご挨拶を述べました。その後、純心庵のお庭を巡り、蹲で手と口を清めてから席入りとなりました。茶室には全員お入りいただけないため、和室と立礼席の二間に分かれての茶事となりました。 掛け軸はいずれも清藍さんの書で、和室は「一期一会」、立礼の部屋は「千年丹頂鶴」。そして茶杓の銘は、偶然にも両席とも「好日」でした。 昨年のお茶事では、各自が料理を持ち寄り懐石を整えましたが、今回は社中の友人が営む和食店「ゆず」さんに、特別に懐石弁当をご用意いただきました。季節の味覚が詰まった豪華な内容で、蓋を開けた瞬間、思わず歓声が上がる美しさと美味しさでした。お菓子は紅白の練り切り「寿」でした。 お食事の後は、濃茶・薄茶を「続き薄」のお点前でいただきました。今回の茶名披露の茶事は、純心庵ができて以来、初めてのことです。セントルイスに純心庵が誕生してまもなく18周年。ここで初めてお茶を学び始めた方々が、ついに茶名を拝受されるまでに成長されました。 何もなかったこの地に、少しずつ茶の湯の歴史が刻まれていく。その歩みを共に感じられる、心温まる一日となりました。 At the beginning of October, three members who newly received their tea names hosted a tea gathering to share this milestone with our […]









