Our thought, our passion.

平花月之式(2)

前回に引き続き、この夏は月に2度ずつ花月のお稽古をしました。最初は、みなさん「花月って何?」と興味津々。始まってからは足運びの難しさに戸惑っていましたが、いつもとは全く違うお稽古に夢中になり楽しんでいました。 水指は、ガラス工芸作家でお茶を習われている私の生徒さんが創られたものです。白地の丸卓に映えて涼しそうです。使い勝手もとても良いです! We used a water container that was created by the glass artist and also one of our students Maehata Kaeko. It looks cool on our marujoku shelf, and […]

葉蓋・洗い茶巾 Habuta Araijakin

  7月のお稽古は酷暑を迎え、葉蓋と洗い茶巾のお稽古をしました。我が家の小さな池に蓮の花が毎日次から次へと花を咲かせてくれています。蓮の葉も生き生きと水面を覆っています。その蓮の葉を蓋にして、お水を張った平茶碗に茶巾を浸して、茶筅、茶巾を仕込みます。涼しい風が茶室を吹きわたっているように感じます。11代玄々斎宗室の創案の点前。先人の季節を楽しむ趣向に感動です。 We are experiencing extremely hot weather in the Midwest this summer, so we practiced habuta and arai-jakin procedures to create a cool atmosphere. Many lotus flowers have been […]

チェリー練り切り Cherry Nerikiri

夏になると、アメリカのスーパーにはチェリーが並び始めます。ほとんどは、色の濃いいわゆるアメリカンチェリーと言われる種類のものですが、時には日本のさくらんぼに似たレイナーと呼ばれるものもよく見かけるようになりました。今回は、そのヘタをとっておいて、日本のさくらんぼの形を作ってみました。他の練り切りに比べて作るのは簡単ですが、生徒さんたちからは、形が可愛いととても喜んでもらえました。 Bing cherries and Rainer cherries are popular in the US, and there are everywhere during summer. Rainer cherries, light red with a yellow hue, remind me of Japanese cherries. […]

貴人点 kinindate

小習い十六か条の内、貴人点の風炉点前をそれぞれのレベルに合わせて、濃茶、薄茶でお稽古しました。今日のお菓子は生徒さんが、シカゴからお土産に持ち帰ってくださった日本の桜餅です。貴人点前をする亭主役、お茶をいただく貴人役、給仕をする半東役のお稽古をそれぞれが担って、順繰りにお稽古です。 Kinin date is one of the 16 basic procedures of the tea ceremony. In the third week of June, depending of the level of the students, we practiced the kinindate […]

荘り点前

  小習い十六か条の内、荘点前(茶碗荘、茶入荘、茶杓荘、茶筅荘)の濃茶、薄茶のお稽古をしました。初入りの迎え付きの床には、お点前の中でお客様に披露したいお道具を荘っておく。 後入りの床は道具の代わりにお花を荘り、道具畳には風炉の横に水指、その蓋の上に茶巾、茶筅、茶杓を置いて、水指の前には茶入れを入れた茶碗を荘っておきます。 In June, we practiced kazari series with both thick and thin tea. At the beginning, before the guests entered the room, the host prepared the room in the alcove by […]

平花月之式

今回の日本滞在の折には月2回の割合で花月のお稽古に加わらさせていただく機会を得ました。 是非ここアメリカのセントルイスでも、生徒さんたちに教えたいと常々思っていましたので、やっと、実現できました。 平花月でしたら、折据以外は特別な道具もいりませんので、これからも週末クラスと週日クラスそれぞれ月一回は花月を学び、それぞれが自分の役割を果たし、全員が呼吸を合わせてスムーズに動けるようにを目標にお稽古していきたいと思います。 While in Japan, I had a chance to participate in kagetu practice twice a month.  I always wanted to introduce this intriguing game in our St.Louis lesson. Finally, we […]

練り切り講習 

  少し時間が経ってしまいましたが練り切りの記事からの続きです。 この春に以前お茶を差し上げた生け花グループ Ikebana International St.Louis Chapter からのお誘いで、練り切りの作り方を披露、レッスンする機会をいただきました。こちらはとても教えたりするレベルではないのですが、お茶とともに日本の文化を紹介するという意味でお引き受けしました。作った花は日本を代表する桜。他にもいくつかのサンプルを作って持って行きました。   練り切り作りには、三角棒が必要ですが、皆さんの分がなくて困っていると、お茶の生徒さんの義理のお父様が、この日のためにたくさんの三角棒を作ってくださいました。とても硬いしっかりした木で、本物に負けないくらいの質です。 この三角棒を使って、参加したみなさんも、ああでもない、こうでもないと一生懸命に取り組んでくださいました。できた練り切りは、ほとんどの人が家族に見せるため食べずに大切にお持ち帰りになりました。初めてのことで準備には色々と工夫が必要でしたが、練り切り作りの紹介は、私たちにとっても学びのある楽しい体験となりました。 After our tea ceremony demonstration for Ikebana International St. Louis Chapter, people were interested in nerikiri sweets and asked […]

練り切り色々 Nerikiri

アメリカでお茶をお稽古していて苦心することのひとつは、和菓子です。日本から買ってきたり、お土産にいただいたりする以外は、純心庵では、これまで様々な和菓子を作ってきました。中でも練り切りは、手間のかかるお菓子ですが、白餡作りから形成まで試行錯誤しながら作ってきました。 今回は、振り返ってこれまで作ってきた練り切りを並べてみました。 最初は、餡の練り具合が分からずにベトベトになったり、形も無骨だったりと苦労しましたが少しずつコツのようなものも掴めてきました。まだまだ不格好ですが、こうやって見てみると、ひとつひとつに思い出があり、作った時の季節や行事、美味しいと食べてくださった方たちの顔が思い浮かびます。 お茶とお菓子は切っても切れない関係。季節の移り変わりに合わせて作る練り切りも変わってきます。庭の花や木々を眺めながら次は何を作ろうかと考えるのも、またお茶の楽しみのひとつです。   One of the challenges in practicing tea ceremonies in the United States is obtaining wagashi, Japanese sweets. Unless they are  brought from Japan, we have […]

6月の茶会@長野庵 Naganoan Chakai in June

日本では梅雨の季節6月。ここセントルイスでは急に夏めいてきました。 6月の第一土曜日、長野庵でお茶会を催しました。 華氏90度(摂氏32度)を超える夏日でしたが、周囲を池と木々に囲まれている長野庵の茶室には涼風が吹きわたっていました。 While it’s now rainy season in Japan, it’s already summer in St. Louis. On the first Saturday of June, we held a chakai, tea gathering, at Naganoan […]

風炉 初炭点前 Furo Shozumi demae

  5月からは炉を片付けて、風炉の季節です。 第一週は基本中の基本、風炉薄茶点前で一つ一つの所作を点検しました。 第2週は、一組のみ持ち合わせている風炉用炭一式で、風炉初炭手前をしました。 そのあと箱点前の基本、卯の花点前でお菓子とお茶をいただきました。 At the beginning of May, we closed the ro hearth and started furo procedure.  After reviewing the basics of this procedure in the first week, […]