Our thought, our passion.

四ヶ伝台天目炉点前 Shikaden Deitenoku Rodemae

日中も日が差さず、寒さが厳しい日々が続いています。昨日は雪もちらつきました。そんな季節にぴったりの軸、『萬里寒光 生積雪』を掛けました。これは祖詠という中国の詩人が読んだ七言律詩の一部で「寒々とした光景が積雪によって生じている」という意味。薄墨を使って、寒々としたさまを表現していて義母の書の中でも好きなものです。   In the third week of December, we practiced daitenmoku, one of the Shikaden procedures. We have had cold days recently, and yesterday for the first time this winter, we […]

唐物炉点前 Karamono Rodemae

11月第2週、第3週はそれぞれ初炭点前、後炭点前をお稽古しました。 第4週目は炉で四ヶ伝、唐物のお稽古でした。床の掛物は『喫茶去』、花は山茶花です。一週間前は固い蕾だったのがこんなに鮮やかに開きはじめました。お菓子はお饅頭・草餅・果物の梨の三種を縁高に盛りました。 We practiced shozumidemae and gozumidemae in ro hearth on the second and third week of November. I hung the scroll of calligraphy which translates “would you like to […]

利休百首 Rukyu’s Hundred Poems of Chanoyu

過日、利休百首が印字されている、生徒さんのお稽古用の扇子を見ていて、私達のお稽古に役立ちそうな分かりやすいものをピックアップして理解を深めていったらどうかしらと思い付き、10月より、お稽古の初めに手書きのものを用意して学んでいます。そもそも利休百首って何なのでしょう。調べてみました。「千利休が茶道の精神、点前作法の心得などを初心者にもわかりやすく憶えやすいように、歌にまとめて百首集めたもの」と言われ『利休道歌』とも言われています。ただ、これら百首がすべて利休の作とは限らず、後世にまとめられたものと考えられています。 After finding Rikyu’s poems written on a student’s fan, I decided to share them with students at every practice, hoping to deepen their understanding of the tea ceremony. Since […]

炉開き Robiraki

さあ11月です。風炉を片付けて、炉を置きました。『炉開き』です。軸は紫野大徳寺大仙院桃林和尚の『紅葉秋風に舞う』。お花は一輪の黄色の菊を鶴首の花入れに挿しました。お菓子は抹茶をたっぷりと練りこんだ『抹茶大福』を作りました。2日前から小豆を焚いて作ったおぜんざいを皆で頂いた後、半年ぶりの炉点前で濃茶と薄茶をいただきました。COVID-19の感染を防止するため、襖は開けはなってはいますが、炉が客畳に近づいた分、何か茶室全体が暖かくなった感じがしました。 In the first week of November, we opened ro (wintertime hearth) for the first time since April. The translation of the calligraphy on the scroll is “red leaves dance in […]

事務所開き Celebrating the Opening of a Tech Startup 

10月の終わりに、社中の一人が、親戚の事務所開きに呼ばれ茶道でお祝いをしました。1週間後、その時の参加者の一人から以下のような体験談と感想を、送っていただきました。お点前を細部にわたって観察し、茶道に対して深い興味と理解を示してくださったことを心から嬉しく思うとともに、今後も精進して行きたいという気持ちを新たにしました。以下に、その文を引用いたします。Below is an essay written by a recent guest to a tea ceremony performed by one of our students. The special ceremony was in celebration of a startup company with […]

風炉初炭点前 Furo Shozumidemae

10月のお稽古は後2週間を余すところとなりましたので、風炉初炭点前をした後、中置濃茶、薄茶点前のお稽古をして濃茶、薄茶をいただきました。掛物はキノコの画、花は庭のススキとホトトギス。お菓子は韓国製の芋饅頭。 As November approached, we practiced Shozumi demae (charcoal setting procedure), and then enjoyed thin tea and thick tea in the Nakaoki procedure. In the alcove, I hung the painting […]

茶箱月点前 Chabako Tsukidemae

10月1日は十五夜でしたね。大きなまん丸のお月様がススキの穂を照らしてとてもきれいでした。十五夜に因んで、久しぶりに茶箱の月点前・拝見ありのお稽古しました。掛物は『日日是好日』、花は『秋明菊』です。 The light from the full moon on October 1st, reflecting on the Japanese pampas grass, was beautiful. Celebrating this fall season, we practiced chabako tsukidemae (chabako box, the moon […]

流し点 風炉点前 Nagasi Furodemae

しばらく四ヶ伝と茶通箱で、真や行の袱紗の捌き方やそれぞれの茶杓の浄め方等々、覚えることが一杯で気の抜けないお稽古が続きましたので、今日はゆったりとした気分で、流し点 風炉点前でお薄を味わいました。 Since for a while we have been practicing shikaden (a formal thick- tea procedure), today we enjoyed nagashi date(a casual thin-tea procedure) in a more relaxing atmosphere. 炉の流し点は古くから伝わってきていますが、風炉流し点は、明治時代に13代円能斎が再考され今日に至っています。季節を問わず、人数の少ない客の前で和気あいあいと行われるお点前なのだそうです。 Although […]

お客様をお迎えして Guest to the Tearoom

長月の晦日に、お茶の生徒さんの長年の友人と彼女の師である陶芸家のトムさんをお迎えしました。沢山の作品を創作する中で、お抹茶茶碗を始めお茶の陶製品に興味を持たれ我家の『純心庵』を訪れてくださいました。お茶の点前を見るのは初めてというお二人に、掛物はお茶の4つの精神をうたった『和敬清寂』を選びました。お花は、この数日の冷え込みでススキの穂が美しく伸びてきましたので黄色い小菊と活けました。好みのお茶碗を選んで頂き、それを主茶碗、次茶碗にして更好棚を用いて薄茶を味わって頂きました。私のガラクタばかりのお茶碗にも大変興味を示されて、お茶室におろして来てある秋に相応しいお茶碗を始め、棚にしまってある数々のお茶碗をじっくりと鑑賞されていました。 On the last day of September, we hosted our friend and her pottery class teacher and professional potter, Tom, at our tearoom. Even though Tom has been making tea […]

秋のお菓子 

10月になって急に涼しくなってきました。ここセントルイスでは、秋と言えばパンプキンですが、日本の秋を懐かしんで柿の実、そして今綺麗な盛りの菊の花を練り切りで作ってみました。 For the fall season, we made Wagashi, nerikiri, in the shape of chrysanthemum and persimmon. In the United States, the color orange is for pumpkins. But, in Japan, the […]