茶通箱 Satsubako

10月第2週

上級の生徒さんは茶通箱をお稽古しました。

四ヶ伝とともに習得する茶通箱の点前。お客様に2服の濃茶をお点てするので、時間のかかるお点前です。

準備は黒楽茶碗、中節の茶杓、茶通箱(2種類の茶をいれる)、棚。箱の中に一つは肩衝茶入れを仕覆に入れて、もう一種類のお茶は黒棗に入れて大津袋で包み、背中合わせに入れて棚に飾ります。箱の中にお茶が入っているときは左手から持ち、左手から離れますが、空になったお箱は右手から扱い、右手から離れます。

We practiced satsubako box procedure with the advanced students. It takes a long time to complete this procedure since the host makes two teabowls of thick tea. The host places two tea containers back-to-back in the box, one katatsuki in the shifuku bag and one natsume in the otsubukuro. You have to hold the box with your left hand when the containers are inside and with your right hand when the box is empty.

2服目のお茶を茶通箱から出すタイミングは、1服目のお茶銘,お詰、お菓子の問答の後。亭主は茶巾を絞りなおして袱紗を腰につけ、「後の今一種をさしあげます」と言って、棚の茶通箱から2服目の棗を取り出します。大津袋の棗を浄める時は、4方捌きを省略した『塵打ち』をします。2服目のお茶銘とお詰の問答が終わった後に、1服目のお茶入れと仕覆の拝見がかかるので、この二つの拝見は先に済ませます。

中級の生徒さんは10月に学ぶ中置の点前でした。これは細い水指を使い風炉の左側に置きます。その為、風炉は点前畳の中央に据えられ、お釜がお客様に近づくことになります。炉の季節が近づいてきたことを伺わせます。

Intermediate students practiced nakaoki procedure. Mizusashi was placed on the left side of furo hearth.

When the furo is moved closer to the guests, we know the colder season is near.